バイバイ
次はショップデートだね?って...
「デート」って単語を、神様使って良いのでしょうか?と言うか、使われました。
どうかお許し下さいませ。
でもさ、デートとなると、私は彼に言っておかなきゃいけない事があるんだ。
それは私が歩いてきたとんでもない過去。
これを聞いてドン引きハハハー!ないわ〜って引くか、どうかの選択権がとりあえず彼にはある事を伝えなきゃ。
嫌われる?
でも全部知ってもらいたい。
いや、彼にだけは聞いて欲しい。
絶対親身になって、私がどう動けばいいかジャッジしてくれると思う。
でも話す事で、1人の人に偏見を与えさせてしまうし、至極プライバシーに関わる事だ。
どうすればいい?
でも私はこの、一年近く引き篭っていた理由は明らかコレだ。病気の事もあるけど。
私悪い?悪くない?
ってかなんでこんな事になる理不尽さ...誰かに聞いて欲しい。
こうなる確率どれ位?誰が想像できるヨ、こんな事。
婚約者がゲイだっただなんて。
そして、捨てられたのが私の方だなんて。
女としての大事な10年間があっけなく、黒歴史に変わってしまった。
彼に賭けた私の未来は何もかも失い、子供を産む機会さえもうなくなった。
バカだけど、少し位は頑張って耐えた私を誰か認めて。
でないと死にそうになる位に苦しみ満タン。
そんなこんなを、彼には話しておきたかった。
泣いてしまう、絶対。
って思ったけど、どの言葉を選べば正解か一つ一つ迷いながら話そうとすると
「そんなに辛いなら無理して話さなくていいよ」って、本当に優しい声で言ってくれた。
んで、手を握ってくれた。
手握ってくれたから、勇気スイッチ入って雪崩のように言葉出たわ。
「絶句」してたな。
そりゃそうだ。
でも最後には笑ってくれた。ほんの少し。
だけど、その笑いは私の話を重過ぎるようにしない為に優しい彼の配慮だと感じた。
涙するハズの私も笑ってた。
アタシ、この事笑えてる...
その事実に一番びっくりだわ。
ほんで、繋いでくれた手は暖かいし。
この人の奥さん幸せなんだろうな〜。
いいな〜、この人の子供2人も産めて。
こんな風に愛された記憶があれば、死ぬのなんて全然怖くないんだろうなって思ってしまった。
イカン。
私の恋愛感知システムが誤作動起こしそうで困る。