奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

朝マック

朝から電話で起こされた。

「朝マック行かへん?」


ん。

でも彼の住んでるとこは100km位離れてる。


でも会いたいからって理由で車飛ばして来てくれた。


本気ってすげえ。

恋愛マニュアルに書いてある通りだ。

『男が本気になると、時間を使ってくれる。隙間時間でも、会いに来る』って書いてあった。

ホントやん。


ハンバーガー食べて、彼の車だと座席が離れていて、遠い。

人気のない所に車を停め、後部座席に移動。

っても、エロイ事したいわけでなく、単にくっつきたいだけなんだけど。

勢いついてドッコイショって彼の膝の上に座ってしまった。

私のでっかいお尻が彼の上に広がる...

またまた急に恥ずかしくなる。

きちんと横に座り直し、お腹に潜り込む。

あー、やっぱり落ち着く。

彼の心臓ドキドキしてる。

私もドキドキしてる。

彼の手を取り私の胸に導いてみた。

触れていて欲しくて。

ヤメレ、ワタシ。マジで自制して!と心の中で葛藤が。

ダメだ。

ずっと触れていて欲しくてずっと触れていたい。

エッチしなくていいから、体温感じてたい。

キスした。脳内で何かエエもんでてるの実感する。

パラダイスや〜〜


午後から予定があるらしく、タイムアップ。


元婚約者と会ってくるねって昨日送った報告メールが、とても気になったそう。

嫉妬もあるけど、また傷つくんじゃないかって心配やし、嫌な想いさせたくないって。

確かに戦略家やから、どんな風に仕掛けてくるかわからないけど、状況は私の方が一歩も二歩も上。

もう迷わない、戻らない、戸惑わない。


久しぶりに朝から外に出て心も晴れた。


抱かれる日が間近な気もするので、プニプニのお腹なんとかしないと。

おにぎり

私が痛み止めの強い薬の副作用でラリってしまい、明け方彼からのメールの返信で意味不明な内容を送ってしまってた。

記憶がない...


で、心配してくれたのかな。

仕事切り上げてお昼から来てくれた。


あ、やっぱ結婚指輪してたよね。

そう、ずっと気になってた。

確か会社ではつけてたハズなのにな〜と。

いつも繋ぐ手にはついてないから、あれ?外してるの?って。

でも多分、私と初めてご飯行った時からついてなかった気がして...


でも今日は外し忘れてたのかな。

気まずい...


でも車の運転変わって貰ったら、外されてあった。電話かけに行った時に外したんだな〜。

彼の気遣いなんだろうけど、また現実が突き刺さる。

アレ欲しい....

結婚指輪一番欲しい...


軽く落ちたら、元気ないってめっちゃ心配してくれた。

ほーだねー、んな事で落ち込んでもしょーがないわ。


あてもなくドライブして、適当な場所でおしゃべり。


あーキスしたい。

彼の話しが頭ん中入ってこねー...

でも、彼の話は面白くて引き込まれる。

にしても、会話が途切れるのが不安なのかな?って位に良く喋りはる。

なんか見てて、無性にむぎゅーってしたくなってホッペにチューしたら、不意打ちに弱いみたいで固まってた。

その姿にさらに萌えて、首筋にチューってしたら、完全にぽ〜ってなってた。

「それはズルい。俺もしたいのに。悶々する」って目線は窓の外見ながら呟いてた。


「もっとできる場所に行く?でも心の準備出来ていないでしょ?」

「したいの?」って聞くと、素直にうんと言われたので、「いいよ」って答えた。


「でも俺、2時間とかって嫌なんだよね。

する事しても、もっとゆっくりイチャイチャしたい。するだけが目的じゃないからサ。」と、私と同じ考えの言葉を発してくれた。


わかるー!なんか終わってすぐにじゃあ帰ろうかって虚しくなる。

時間に余裕ないのは一番淋しくなるかも。


「それに今日は勝負パンツちゃうしなー」と空気変えてくれて助かった。


別に私はSEX好きでもないし、欲求不満でもない。ってか欲が枯渇してる。

でも、彼なら抱かれても大丈夫な気がしてきた。

もっと大事にしてくれそうなイメージ出来てきた。


帰る時間が迫り、車の中でキスした。

ぎゅ〜って抱きしめられた。

服の上から、存在を確かめるようにオッパイ触られた。

決してエロイ触り方ではないけど。

キスが優しすぎて、もっとってせがみそうになった。ヤメレ、私。


「人(相手)が変わると、こんなに感情が変わるんだ」って言うと、激しく同意された。

「俺もこんなキャラ違うのに、自分にびっくりする」

「こんなに気がそれていたら、バレるのも時間の問題だよ。バレたらどうするの」

と言うと

「気にしない。だって、本気だから。」


夫婦仲悪いの?って聞くと、妙な空気あった。

「おかしいと思わなかった?俺が土日外にいるの。用事を作ってなるべく外にいる」

ん?くつろげないの?

って聞くと....言わないって言葉濁された。

会話もないって言ってたしなー。

なんかありそうだね〜。

ま、どこの家庭でも何かしらあるとは思うけど。詮索するのはやめておこう。


母親と下の弟以外の作った料理は食べれない私だけど、彼の握ったおにぎり食べられる気がする。今までの人で想像して誰もクリアーできなかった事だけど、彼なら大丈夫な気がしてきた。

コレッて私の中では、マジですごい事。


今日は睡眠薬なしで眠れそう。

ありがてー。

平日のオンナ

明日、昼からお土産持って会いに行く!

って連絡があった。


どこで仕事か聞いてみたら、行きたかった場所。私が車で向かった。

待ち合わせの場所にやはり彼はもういた。


ランチを一緒に食べ、元町ブラブラ。

さすがに誰と会うかわからないから手は繋げない。


車で移動し、海辺の公園を歩き始めると、「手は繋がないの?」と彼。

照れくさくて「繋がない」って言うと、引っ込んだ彼の手。

少し照れながら、彼のポケットにお邪魔した。

ぎゅって握ってくれた。


彼はパソコン開けてお仕事。

風が気持ち良い。

変な感じ。

少し前まで仲良かったものの、オフィスでは仕事仲間として、過ごしてきたのに今は彼の肩に頭乗っけてる。


色んな話した。

元旦那の話になると、やっぱりまだ息が苦しくなる。体がこわばる...


基本2人はよく笑う。

ってかずーっと笑ってる。

彼の口から何度「楽しいな〜」って今日も聞いただろう。

今日初めて「好きだから」って言われた。

なんだ。簡単に言うんじゃん。

言わないって決めてたのかと思ったわ。


私も、突拍子もなく「好きだよ」って言ってしまった。

「ハイ」って変な返事されたけど。


でも今日言いたかったお別れの言葉を考えていた。

「もう会わないって言ったらどうする?」

って切り出すと、

「やっぱり考えてたよね」って言われたわ

自分の思っている事は伝えられたと思う。

耐えられない...って言われ...

そこに仕事の着信が入り話は中断。


で、再開するも、もしあのまま私が事実に気付かず結婚してたら、私は精神崩壊してたかもしれないし、最悪命を閉じてしまってたかもしれない言われた。


もしかして、私がだいぶ病んでたのご存知?


いつまで話していてもラチがあかないので、帰る方向に車を走らせた。

好きな気持ちは揺らぎないから、幸せだよって言ってたけど、

途中、「もし俺と別れた後に何か(事故に)遭っても、行ってあげられないから」

「土日は家出れないから、平日は出来るだけ時間作って会いに行くね」って言葉を脳の奥の方で聞いてた。

なんかやっぱりコレが現実よねって。


奪いたいなんて思ってないけど、いくら口で本気とかって言ってても、結局家庭は何よりだよね。

目覚めろー、アタシ。


辛くなって帰ってきて泣いた。

会わない事を言うつもりが、次会える約束をしてしまった。


まだ脳がボーっとする。

今私に起きている事って現実なんかな。


まぁでも、愛された記憶があれば死ねるか。

きちんと死ねるよね。

いつか振り返った時に温かい気持ちになれれば嬉しいな。