奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

セフレ感

ずっーと落ちっぱの私を心配して会いに来てくれた彼。

でも、帰り道....


私がずっと以前にお願いしていたホテルからの帰りはデザート食べに行くか、時間がなくてもコンビ二でドリンク買って一緒に飲んでから帰るってルール。

セフレっぽいのが嫌で、ヤッたらハイ!バイバイを避けたく...かと言って晩御飯は一緒に食べられないから、苦肉の策で帰る前のワンクッション。


もともとベッドの中でもピロートークや甘い言葉なんて、あまりない人だから、いよいよセフレ感満載なわけで....


「ガスト寄るよね?」って言う私に、

即答で当たり前のように

「今日は行かないよ」と。

こっちを見もせずに言いやがった。


「約束違うよね?最近、私の扱い雑じゃない?」と自分の態度は棚にあげて、言ってみるけど全く気にする様子もなく、スマホから目を離さない。

運転しているのは私でかなり悲しくなっていて、黙り込むと調べていたのはサンドイッチのお店。

私が玉子サンド好きだから、次回のデートに調べてくれていたみたいで、それを見せたら喜ぶと思い込んでいた彼。


違う。

次回のデートの話じゃなくて、今目の前にいる私を見て。どんな気持ちになっているか考えて!


やっと空気を察して慌てる彼。

「仕事の事考えながら、いい加減な返事しちゃった。今からガスト?スイーツ食べに行こう」


いやいやいや。

無理やり連れてって、納得できない。

スイーツが食べたいわけじゃない。

余韻を感じたかっただけ。

セフレじゃなく、大切にしてくれている気持ちを見せて欲しかっただけ。

なのに、気持ちの強要したところで意味なんてナイ。


駅に着いて車を停めるといつもより早くに涙が止まらなくなった。

そう、いつもは彼を見送った後、涙がじゃーじゃー出て、ひとしきり1人で泣いた後に帰るのがデフォ。


あざとく泣くのが嫌い。

彼に涙も見せたくない。


なのにこの日は悔しくて、車のブレーキかけた途端に、涙がとめどなく溢れた。


だいぶだいぶ慌てた彼。

帰らないと言い出す。

こうなると自分でもコントロールできない。

「今更帰らないとか言わないで。仕事が...家庭があるんでしょ。だから私との約束上の空で簡単になかった事にするんでしょ」と責めた。


私ばっかりが帰りたくなくて、いつも我慢しているのも私!わたし!ワタシ!私!

ゴリ押しワタシ〜。


頼むから帰ってくれ!と車から追い出し、見送る事も手を振る事もせず、車を発信した


これ以上一緒にいても、こうなると私は自己中満開になるので、良くない方法ですが冷静になる為にも彼から離れるのです。


帰宅するまで、スマホも電源オフ。


彼から

「雪の事だけ考えるから。

生半可に仕事の事考えながら返事した俺が悪い。寂しいのもわかってるに。本当にごめんなさい」

って入ってた。


雪の事だけ考えるから....

この言葉にヤラレタ。

単純脳。

ずっと私の事だけ考えてくれたらいいのに。

私のあなたでずっといてくれたらいいのに。


今日もそんな事言いながら、嫁の隣で寝てるんよね...


絶対嘘なのに。

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