奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

合体

昨日は、お昼くらいに待ち合わせした。

彼は絶対に遅れて来ない。

私も彼のおかげで待ち合わせ時間厳守するようになり、時間にかなり余裕を持って行くようになった。


元彼とは、待ち合わせしてもまともに来る事がないので、デートの始まりはまず険悪なムードからだった。しかも遅れて来て先制ため息とかザラ。


今は笑顔からはじまる。それが嬉しくてたまらん。


彼が予約してくれた三重のレストランへ。

松明とか焚かれていて、日本情緒溢れていてもう素敵。

手を引いて歩いてくれる。

雨で滑らないようにって。

通されたお部屋は、ゆったりとした半個室みたいな所。

好きなの食べていいよって言ってくれたので、

鳥と牛肉と頼みシェアする事に。



朴葉味噌が美味し過ぎてゴハンが止まらない。

天ぷらも茶碗蒸しもお味噌汁も、お漬物も全部美味し過ぎる。


雪が美味しいって言ってくれて嬉しい。

いっぱい食べ〜って、焼けたお肉を私の元に運んでくれる。


こんなにマメで、こんなに引っ張ってってくれて、何より惜しみなく愛を与えてくれる

それに面白いし。イラっとした事や、腹立った事一度もない。

私なんかでいいのかな。


食事が終わり、次に向かったのは私が買いに行きたかった柿の葉寿司のお店へ。

「明日の雪のお昼ごはん買いに行こっ」って。なんて可愛い人。あぁ愛おしい。

結局お目当のお店のは売り切れていたけど、偶然見つけたお店のを購入。

調べたらかなり有名店みたいだった。


帰りの道中、いきなり「雪、これから休憩したいんだけどイイ?ダメなら別にいいから」と。


様々な思考がぐるぐるした。

「罪悪感とかない?」

って聞いてみると「ない。本気やから」と。

本気...ホンキ...ホンキ...

言い出せない言葉を飲み込んだ変わりに「いいよ」って言ってしまった。


気まずい沈黙が流れる。

これから起こる時間に対しドキドキが止まらない。

彼も「黙っちゃうよね。なんか気まずいし。でもすごいドキドキする、ヤバイ」って。

確かに繋いだ手汗すごい。


ホテルに到着し、ソファに腰掛けるもまるで初めての事かのように、私の緊張が止まらない。

恥ずかしすぎて、素っ気ない態度になってしまう。

不意に抱き寄せられた。けど、気づいた。

彼の心臓が私よりバクバクしてる事に。

笑ってしまった。指摘すると

「お前なー、俺だってすっごい緊張するんや!」って、言いながらキス。

ヤバイ。

絡みついてしまう....


クールダウンが必要です、ワタクシ。


って事でシャワーを先に使わせてもらい、彼もその後浴びた。

バスルームから出て来る彼は上半身裸で下はバスタオルと言う出で立ち。

緊張感高まるやん。


手を引きベッドに連れていかれた。


なぜかベッドの上で2人してしばし正座。

笑けるんやけど。

「いただきます」を脳内変換した結果「どうしたらいいの?」って言葉が出てしまった。


処女か!


「そうだねー、まず横になりそれからキスして、それから俺が服脱がして、それからはまた考えようか」ってお答えが。


そうやって質問に全部答えようとしてくれるとこ好きだよ。安心する。

でも私はアスペかと思われてる?(ダ、ダ、大丈夫だと思うんだけど)


彼の言う通り横になると、他愛ない会話が始まった。一生懸命話す彼の横顔がとても愛しく感じ、話している最中の唇をキスで止めちゃった。


あぁ〜...また私から仕掛けてしまいました。


ブラジャーのホックも自分で外したし。

丁寧に丁寧に私の身体を扱ってくれる彼。

痛く無いように気遣ってくれてる。

緊張感が薄まってきた。


途端に私の中のSっ気が炸裂。


上に乗ると驚いた顔の彼。

「どうしたの?」とまで言われてしまう。

「タッチ交代です。食べていいですか?」

と、びっくりな言葉が口から出た。

ヲイ!なんてお下品な事言うんだ

さっきまで処女みたく、緊張して動けなかったのに、何しおるん。

自問自答の結果、やはり本能には勝てず、おでこや瞼、耳に首すじにもキスをしてしまった。

だってホント愛しくて...

無理しなていいよって言われたけど、無理じゃないんだよね〜〜。

自然にシタイって思うし、気持ちよくなって欲しいし、彼が大好きなんだよね〜。


「してくれるだなんて思ってなかった」って言われると、余計に着火しちゃい責めてしまった。


あぁ...私の乙女な感じさようなら〜〜

被っていた猫もさようなら〜〜

受け身的なイメージ結界〜〜


一回戦が終わり、有名な賢者タイムってのを見たかったのに、彼はずっと私を抱き寄せてくれて髪を撫でてくれてた。

ムハっ


「本当に嬉しい。こうして抱きしめていられるだけで、ホントに幸せ。ますます本気になる」

「肌がめちゃくちゃ綺麗だね。びっくりした。ツルンツルンすべすべで真っ白だし。相当手入れしてるやろー。裸になった時、女友達とかに褒められない?」


肌?

手入れ...メンズ用のスーパーハードごしごしタオルで、ごしごしするだけや。


2回戦を交え、感想を聞いてみた

「雪って意外と積極的。というよりも寧ろエッチ」


..............。


気を取り直し、お風呂後に二人で柿の葉寿司食べた。ウマウマだ。


「まだ帰りたくないな〜。こうしてるだけで、本当に幸せ」と私が言うべき言葉を何度も言ってくれた。

嫌いにならへん?男はエッチしたら、目標達成みたいで少し覚めるやん?


「何で嫌いになるねん!ますます好きになって、ホントにヤバイ。明日も会いたくなる」

「本気過ぎてヤバイ」


リップサービスでない事を祈ろう。


まぁ例え身体目当てだったとしても、私の心をかっさらって、一瞬で変えてくれた彼には感謝しかないけど。


私の感想としては、とても優しさに溢れるデートで感激した。素敵過ぎた。

ちゃんと初めてのエッチの前にはきちんとしたデートコースがあって嬉しかった。

近場のラブホに連れてかれるだけじゃなかった事が嬉しい。


彼に抱かれて、良かった。

精神的にも肉体的にも1つになれ満たされました。

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