奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

泣いた日

会える予定なかったのに、彼から電話があり夕方少し時間が作れそう...


会いたい。飛んで行きたくなる。


軽くお茶する?ファミレスでも行こっか?と誘ってくれたけど、コンビニで大好きな紅茶買って、おにぎり買う私を見て、「ファミレス絶対行く気ないやん」って微笑む彼。


ないよ!隣に座っていいなら行くけど。


コンビニの駐車場で、「ハイ、これ!家に掛けておいて」って、紙袋を渡された。

家に掛ける??

「プレゼント?え?何狙い?」と聞くと、「身体狙い!」ってニヤけた顔の彼。

私はおにぎり食べながら、中身を考えた。

「家に掛けるって事は...のれん???」

「俺はデパートにのれん買いに行ったと思うんか?」と笑う彼。


ん?掛ける?カーテン?

わからん....


車を走らせながら、開封許可があったので、開けてみた。

デパートの紙袋の中には....

えっ?

「4℃」って書いた紙袋が入ってた。

意味がわからなくなって、彼の顔を見てみてもアクションなし。

4℃ってジュエリーだよね?

なんで?

ってか、本当にアクセサリー?びっくり箱?

箱を開けるまで、自分の身に何が起きているのかわからなくなり、もしアクセサリーだとしても、なんで?

段々無口になっていく私。


箱をあけると、ネックレスが入っていた。

とても可愛いいネックレスが。

誰にプレゼント?まだ意味がわかんない。


「なんで?」


「前に俺がネックレスとかしないの?って聞いたタイミングで、元彼から貰ったネックレスがはじけてバラバラになったって言ってたでしょ?掛けるスペースが空いたなら、そこに掛けて欲しいなって思って」


ありがとうって言わないといけないのに、驚き過ぎて、言葉が出ない。

ありがとうって言葉が簡単過ぎて出ない。


ずっと眺めて、色んな感情を自分で確かめてた。

声を出したらわ〜〜って泣いちゃいそうで。

なんで?どうして?


私が想像もしない事が今起きてる。

本当に愛されてるの実感した。


全然お礼の言葉が出てこない。びっくりしすぎた。

言葉に出来ない分、手を繋いで、腕を絡めてじっとしてた。


車を停めて、キスした。


「何狙いよー?って聞いてたね」って笑われた。ホントだよ。こんなサプライズだなんて思ってなかったから、軽いジョークが痛すぎる。


愛しいが止められない。

もうダメだよ。

2人で逃げたくなる。


帰り道。

「もし独身だったら、私と結婚してた?」

って聞いてみたら、一瞬の間を置く事なく、珍しく私を直視して

「間違いなく絶対にしてる。」と答えてくれた。カッコつけるとか、いいように言おうとしてるんじゃなく、本心だ。


1人の帰り道、自分に起きた奇跡を考えていると涙が止まらなくなった。

自殺考えていた私を、こんなに大切に思っていてくれる人がいた。

こんなに優しく愛してくれる人がいた。

嬉しくて、めっちゃ泣いた。

彼の前では絶対に泣かないでおこうと決めてたから、1人になって我慢してた糸が切れたみたいに、涙が止まらなくなった。


と、絶妙なタイミングで彼から着信。

有難うって言おうとしたら、余計に泣けて言葉にならん。そんな自分に腹が立つ。

あざといよなー、ワタシ。

そんなつもりはまるでないけど。

突然泣いている私に、電話越しの彼がオロオロしてる。


家に帰ってもまだ涙が止まらなくて大変な顔になってる。


彼は私に一番最後は何て言うのかな。

お互い手を離す日って本当にあるのかな。


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