奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

パターン

彼から仕事が早く終わったからと、私の住んでいる町まで電車で来てくれた。

どこからともなく現れ、私の車にサッと乗り込む彼。

私の車なのに、もう自分の車のように乗りこなしている。観察力が鋭い彼は、キーの位置も瞬時に理解し、いつもキーも彼が持っていてくれる。

駐車券なんかも、デート中は彼が管理してくれる。そういう風に、私の物を自分の持ち物のように扱ってくれると、なんだか嬉しい。

私は支配されたいのかもしれない。


今日はもともとお籠りデートの予定だった。

カラオケがついているホテルを探し向かった。

夜は蟹を食べに行く予定だったので、ランチはホテルのサービス定食を食べた。

ご飯を食べ終わり、いちゃいちゃしていると、止まらなくなり「このままシャワー浴びないままシテもいい?」と聞く彼。

電気も消さずに明るい部屋でだ。

エロい。実にエロい。

とは言っても私は出掛ける前にシャワーを浴びて来たので問題ないけどね。

普段なら絶対に嫌だ。とんでもない。


今日はエッチはしないよ宣言していたのに、気付いたら重なってた....

彼の身体に触れていると、すごく安らぐ。

体温が心地良い。

体温なんかにも相性とかあるのかな。


その後、カラオケで遊び予約していたカニ料理屋さんへ。

彼、カニ自体を食べるのが久しぶりにみたいで、「美味しい」って何度も言いながら食べてた。

特にカニ刺しが美味しくて、鍋にするカニ身も生で食べた。

「旨っ〜〜!」と、子供みたいに夢中になって食べている彼に母性本能感じてしまった。

彼が喜んで食べてる姿を見られて、幸せだな〜としみじみ思った。

今までも勿論、元彼達とはご飯食べに行ってたけど、どんな美味しいモン食べても、それだけでこんな幸せ感じた事もない。

不思議な感じだ。


ご飯を食べた後は桜の名所に、夜桜見物に。

寒くて、手が冷たくなっていると両手で私の手を包んでくれる彼。

来週は仕事が忙しくて会えない事、内勤の為電話も出来ない事、説明された。

「じゃあ、羽伸ばしておくね。そのまま飛んでっちゃうかもよ」と告げると「無理に小悪魔ぶらなくていいよ」って笑われた。


最初は、気持ちを全然セーブ出来たし、私の事を「女」として見ている彼に驚いたし、彼が私を好きな事理解できなくて、身体目当てのセフレ募集な人?とかって疑ったりしたけど、今は全然立場が逆で、完全に私の気持ちの方が大きくなってる。

イケメンでもないし、背も高いし、歳上でもないし、私のタイプから完全に外れてるのに。

年下狙いだった私に、1ヶ月だけ後に生まれた事を「僕も年下だよ」って言ってきたのは正直ヤラレタ。可愛い人だなって思った。

精神的に安定しているし、気分にムラとかないし、頼りになる人だから、今では歳上の方とお付き合いしている気分だけどね。


帰り道話の流れで親子関係の、話になり初めてストレートに「お母さんと仲悪かったの?」と、聞かれた。

あれは仲悪いと言うのかな。

答えを探していると、自然に話の流れを変えてくれた。助かった。


彼と会えない来週はスプリングクリーニングでもするかな。

まずはワンコとお花見しよう。

去年の今頃は、来年の桜はこの子見れないんだ...と泣きながら見た。

それが奇跡的に今、元気でいてくれている。

本当に奇跡としか言いようがない。

膀胱と両腎臓に、腫瘍が見つかりガンと言われて余命数ヶ月〜半年と言われたのに、生きてくれている。

去年の今頃は、ワンコの病気発覚、元婚約者がゲイである事が発覚→婚約破棄となり仕事も退職、そして私自身も日常生活が全く送れない程、首の病気が悪化し、長い間絶対安静食らい、生きていく全自信を失っていた。

ワンコが死んだら、私もさすがに人生終わらせようかなと考えていた。


今はそれが彼氏がいる。

っても、不倫だけど。

ってか、なぜ彼は妻帯者なんだ。

それを考えると、胸が締め付けられる。


こんなに私に気持ちあって奥さんにバレないの?私なら絶対に気付くよ...って彼に言うと

「絶対に大丈夫。バレない」って言う彼に、

「そう言われると、バレては困るけど、反面バレないように相当うまくやっているんだ。全く私との事を感じさせない位に上手くやっているのかと思うとそれはそれで切ないよ」と言ってしまった。

少し沈黙があり「それはそれで辛いな。確かに苦しいよな。ゴメン。」って謝られた。

謝る事で何も解決しないけどと前置きされたけど。


私から別れを告げないと、終わらないパターン確定なんだろうな...

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