逃げ道
「雪の気持ち考えずに嫌な思いさせてゴメンね」と、メールをくれていた彼。
私の気持ちは、そんな優しいメールでも救われず地に落ちたまま。
油断すると涙が落ちる。
彼は私の欲しかった理想の家庭を築いている。
彼からしたら、理想と現実は違うよと必ず否定するだろうけど。
「もう会わない方がいいって事?」と聞く彼。
「わからない」って答える私に
「嫌だって言ったらどうするの」と、聞く彼。
「俺だって、ずっと一緒にいたいよ。....でも」
それ以上言わないでと止めてしまった。
解ってる。
子供がいるからね。
責任があるからね。
言わなくていいって言う私にきっと彼は安堵したはず。
ずるいよね、お互い。
大事な事見て見ぬふりして、都合よく抱きあって。
結婚したかった。
彼と一番最初に出会って結婚して、子供作って家庭を築きたかった。
運命なんだろうなー。何一つ叶わないのも。