彼女
私はいわゆる「サレ側」も経験しています。
元旦那さんが黒とわかったのは、自宅リビングでシタ跡が思い切り残されていました。
一つは口紅のついた紅茶花伝と、もう一つは元旦那が飲んだであろう同じ紅茶花伝の空き缶と共に、使用済みのゴムとティッシュが丸めて置いてありました。
後で片付けるつもりでいたのかな。
体調が悪く仕事を早退して帰宅した日の出来事でした。旦那は夜勤とかある人で、不規則な勤務でしたので、昼から連れ込んでシタのでしょうね。
彼女と会う日は、いつもはつけないワックスとかで髪をセットし、いつもはつけない香水までつけて出掛ける人なので
「あ〜、今日はデートなんだな〜」
ってのが手に取るようにわかる人でした。
私は、旦那さんの事が大好きでしたが、DVが酷くて、出掛ける事に対しても、彼女がいる事に対しても文句は言えませんでした。
ただ、比べないで欲しいとは思った。
家政婦代わりに使われて、新しい洋服や下着すら買うお金もなく(生活費は光熱費入れて2万円しか貰えなかったので)、身体中はアザだらけでクタクタの私と、外で自由に愛されている女の人とお願いだから比べないでと。
勝てるわけがありません!と思っていました。
そしてうらやましくもありました。
私が元旦那と出会った頃の様に優しくして貰っているのかなーと。
なのでシタ跡を見ても、バカ旦那はこんな片付けもしない女を選んでいるのか.....お似合いのカップルなんだな〜と、呆れながら片付けました。
このバカ旦那の相手してくれる人がいる事に感謝もしました。
他に好きな人がいるって事は、離婚したいんだろうと思ったのです。
それに私にもハッキリと「次は○○ちゃんと結婚したい!」と言っていましたし。
なので、旦那の彼女にヤキモチを妬く事はほぼなく、「後釜御愁傷様です」と思っていたんです。
その後、肉体的にこのままだといつか殺されてしまうな...と思い、
市役所で離婚届けを貰い自分のところだけ記入し「離婚して下さい」と、旦那に申し出た所、まさかの拒否。ビリビリに破られ土下座されました。
びっくりしました。すぐ離婚してくれると思い込んでいたので。
それから離婚までどれ位かかったのか、記憶喪失となっている為、わからないけれど相当てこずり時間がかかったようです。
どうしても旦那が離婚だけは嫌だと。
多分、世間体を気にしてでしょうね。
それしか考えられない。
外づらだけはバツグンに「いい人」でしたから。
私の場合は、気持ちが覚めていると言うか身を守る為に離婚したかったので、旦那に彼女がいる事が好都合になるはずだったのですが、思いがけずの拒否でとてもびっくりしたのは覚えています。
かと言って暴力とお酒は止まる事がなかったので、病気でしょうね。
でもきっと彼女には、
「嫁がなかなか離婚に応じてくれない」って言ってたと思います。
無言電話いっぱいありましたし(笑)
男ってほんとズルイ。
そんな私が、彼女側に立つだなんて人生何が起こるかわからないものです。
私もズルイです。
彼は一切私に家庭の事を話さないです。
私が聞けば答えてくれますが、聞いたのは私なのに、何気ない日常ですら嫉妬してしまうのでタチが悪い私です。
サレ側も経験済みなのに、学習能力のないバカです。