お花畑に灰を降らせて
私は親になれなかったからか、親が子を思う気持ちは未だにわからない。
言葉の虐待を受けて育ったせいか、親とも未だに親子関係と言うより親戚みたいな感じとしか思えない。距離があるし、気を使う。
辛い、悲しい、苦しいも嬉しい、楽しい気持ちも親に対して剥き出しにした事がない。
少し前に彼に「多分、今私は宇宙一あなたを好きな存在だよ〜。お母さんも超えちゃってるかも(笑)」って言った事があり、それは物の例えであり、本気でそう思ってるとか思っていないとかは、横に置いておいて....
彼はしみじみと「親の愛は..親が子供を思う気持ちってのは....子供は絶対だからね」と、諭すように言われた。
それは彼のお母様の愛情の事を言っているんではなく、彼が彼のお子に対しての感情を表現しているんだと感じた。
言われた瞬間、なんだろ...すごく疎外感を感じた。
私はどっちにしろわかってあげられないんだな...と。
そして、彼のお子に嫉妬した。
そんなに愛情注いで貰える唯一無二の存在になりたいと願う私なんか、彼から愛情を与えて貰える権利なんて1mmもないかのようにピシャリと扉を閉められたように感じてしまった。
私が子宮の病気を患っているのと、子供を産めなかったコンプレックスを理解している彼は、極力自分のお子の話もしません。
一度、説明が必要になった時にも
「俺の子の同級生がさ」を
「ほら...俺ってさ...子供...いるやん?それの同級生が...」と、ものすご〜く気を遣われている事を感じました。
彼の優しさなんだけど、そこまで気を遣われると余計に構えてしまう。
彼は悪くないのに。
私がそうさせてるんだろうに...ごめんね。
彼は確実安全日であっても危険な事はしない。
それは私が妊娠できない身体だと知っていても。(厳密に言えば、万が一妊娠しても流産してしまう身体なんだけど)
なんで?って聞くと、
「雪が傷付かないように」と言われる。
違うと思う。
家族を守る為だよね。
傷付くってのは....当たり前だけど、産ませない前提。
私は頭ん中お花畑なので、万が一彼の子を妊娠したら、死んでもいい位に大喜びすると思う。
そんな私を説得して堕ろさせるってのが、傷付ける事になるんだろうな。
妊娠なんて100%無理だし、頭で色々わかっていても、心のどこかで本当に全く喜んでくれないの?と考えてしまう。
この思考死ね。
妊娠しない事、バレない事が2人の関係を続けられる事なのに、どっちも反対の事を願ってしまう恐ろしい自分がいる。
彼が大切だから、彼の大切にしているものも大切にしないといけないのに。
なんで好きになれて、私だけを見てくれる人を選べないのだろう。
体調が悪いと、気持ちも落ちてこんな毒にしかならない事を考え続けてしまう。
子供なんて現実に産みたいとか思った事なかったのに、彼と出会ってから後悔してる。
うんと年老いてからでもいい。
頑固なジジィになってからでもいい。
介護間近になってからでもいい。
ずっとそばにいられる日が、そんな日があればいいなと考えてしまう。
きっと今日の日記を彼が見たら、重過ぎて、怖過ぎてフリーズしちゃうやろうな。
だって自分でも怖いなって思ってるし。
わかる。わかるよ。
でもいつか、私の愛情にあぐらかきだして、私を粗末に扱いだしたら、アッカンベーってしながら捨ててやるんだからね!!