奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

デート

HIVに感染しているかも?!な日々から解放され、久々のデート。


彼から離れた街の某警察署の前で待ち合わせのメールを受信。

だいぶ早く着いたので、そこから私的にはだいぶ離れたコンビニで時間潰してた。

そこへ、なんと彼が来た。

なんでわかるの?!?!

なんとなく、ここかな〜って。

エスパーかよ!


お昼ご飯は、私の好きなラーメン屋さん。

定食をシェアして食べた。

人生左右する不安のせいで、ご飯が喉を通らないままだったから、久しぶりの食事。


その後は、お互い暗黙の了解でホテルへ。

部屋に入るなり抱きしめられた。

おでこに、まぶたに、ホッペにチューされた。

「大好きっ」って言われた。

いっぱいいっぱいチューされた。

彼の肩に顔を乗っけてると、やっぱり心がとけていく。

彼に私が同化していく不思議な感じがする。

一緒にお風呂に入った。

どうも私は今日が排卵日みたい。

ゴムつけてってお願いする私に、少し戸惑う彼。

確かに最近つけてする事がなかった。

でも、もう絶対に大丈夫なハズなのに「感染させてしまう不安」から、まだ心が完全に解き放たれていなくて、彼を守りたい一心でゴムつけて貰った。

入れる直前まで、「本当につけるの?」と何度も確認する彼。

いつもは私がゴムを嫌がるからね。

つけてくれても、外してって言うくらいなのに、今日は断固として拒否したので怪しんでいたかも。

怪しい事、やましい事はゼロなんだけど、メンタルやばめなんだよ...


彼に会う度に、どんどん惹かれていってる私。

もう好き過ぎて、好き過ぎて大変。

何でもしてあげたくなる。

ずっ〜っと見つめていても飽きない。

愛しいってこんな感情なんだね。

シワも、嫌いな髭も、ホクロも大きなイビキも、オナラだって許してあげる。

こんな愛しい人なのに、私の旦那さんじゃないんだもんな〜...

それだけが、唯一で最大の不満。


最近、私の事、沢山聞かれる。

今まで付き合ってきた人を何て呼んでた?

下の名前?

結婚するまで何人と付き合った?

初めて彼氏出来たのいつ?

得意料理は何?

部屋は片付いてる?

洗濯物は部屋干し?外干し?

毎日何時に寝て、何時に起きたかも聞かれる。

毎日、ホント毎日聞いてくる。

きちんと、睡眠取れているか心配してくれてる。


一緒にお風呂入って、先に上がった彼。

私は、1人でバスタブのライトの色が変わっていくのをじーっと眺めてた。

鼻歌うたいながら。

ふと振り返ると、彼が覗いてた。

びっくりしたのと、恥ずかしくてひっくり返りそうになり、危うくバスタブ内に沈むとこだった。


後で彼は、1人で家にいる時もあんな感じなんかな〜ってホッコリしたと何度もニヤニヤされた。


帰り、ミュールを履こうとしたら左右逆にされた上に上下まで逆さにされていた。

いつも私がしているイタズラの復讐されてた。

こんな些細な出来事が、いつか大切な思い出に変わるのかな。


離れたくなくて、帰り道泣いてしまった。

私じゃない「家庭」に戻る彼に「帰らないで」って言いたくなった。

言えない言葉をグッと飲み込んだら、反射神経のように涙が流れた。

何も言わなくても、気持ちを解ってくれている彼は、何も言わずにハンカチで涙を拭いてくれた。

「ごめんね」って謝る事は、私の為にならないし、何の意味も持たない事を彼は知っているから、言わない。

どちらも悪くないし、どちらも同じ位悪い事をしている。その事をお互い解っている。


駅まで送り気持ちを切り替え、バイバーイ!


彼が見えなくなると、やっぱり淋しくて涙滝!

でも、一通り泣いたらスッキリした私は鼻歌うたいながら、帰路についた。


家に着く頃にもきちんと電話をくれる彼。

「家に帰るのめんどくさい。そりゃあ、雪と一緒に俺だってずっといたいよ」


私も結婚してたから、解るけどずっと一緒にいる旦那や嫁は家族になるからね。

好きも嫌いもなく、生活の一部になるもんね。

でもさ、それを抜きにしても私が彼と一緒にいられたら、絶対に楽しい。

彼とだと1が10にも20にもなる。趣味や感覚が似ているのと、お互いに無いものを補いあっている感じもする。

2人でいると2人の良いとこがあわさり1人になる錯覚すらする。

本当に不思議な不思議な感覚。


もうすぐGWだ。乗り越えられるのかな。

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