奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

ホクロ

祝日の今日、彼が時間を作ってくれた。

朝8:00に市内で待ち合わせ。

雨だからデートも行き先限られているのに、やっぱり彼だ。

きちんと計画してくれた。

雨の京都。

万華鏡ミュージアムに行って来た。

彩りの万華鏡が沢山あって、自分が万華鏡の中に入ってしまうような感覚に陥った。

すごく綺麗で、楽しくて素敵な時間を過ごせた。

私より彼のがはしゃいでるように見えた。

本当に可愛くて、頼りになる人だ。


お昼に有名店の親子丼を食べた。

早目に行って並んだ甲斐があった。

ふわふわで、出汁が効いていてペロリと一人前食べれちゃう位に美味しかった。

一緒に美味しいもん食べられるのは、幸せ二倍実感する。


その後は予想外に、彼からホテルへのお誘いが。

ちょっとびっくりしたけど、雨だしギュッてして欲しかったからお受けした。


しかも一緒にお風呂に入った。

彼の背中を流してあげた。

キスだけでも、クラクラする位に気持ちいい。

彼の汗の匂いすら、愛おしい。

3回も抱きあった。

彼も自分自信に驚いていた。

彼の望む事は何でも叶えてあげたくなる。

永遠に彼を感じていたくなる。


丁寧に愛していると、彼の太ももにホクロ発見。

私の左太ももにあるホクロの位置と、おおきさもほぼ同じだ。

今まで大嫌いだったホクロが、途端にお揃いのタトゥーでも入れたかのように宝物に変わった。これは本当に嬉しい発見。


幸せな時間はあっと言う間に過ぎ、チェックアウト時。

流れから、彼がいくつで結婚したか質問してしまった。

20年近くだった。

はっきりした答えを聞いてしまい、思いのほか長くて、絶対に勝てないと実感してしまった。

20年の歳月に勝てるわけない....

ダメージマックスで、泣きそうになっている時に、追い打ちをかけるように...「26才からあと7年待っていたら、お前と出逢えたのにな」って言われて余計に辛くなった。

どう辛くなったのかは、説明できないけど。

結婚期間が例え2年でも勝てないけど、20年と言う確固たる時間が、現実を見せられた気がした。

20年の間に夫婦としての歴史があり、嬉しい事、苦しい事を乗り越えてきて今の彼がある。

私がどれだけ気持ちを強く持ってしても、象とアリンコ位の差を感じてしまった。


帰りの車の中、それが辛くて思わず流れた涙に気付いていたハズだけど、彼は敢えて見て見ぬ振りをしていてくれた。

ありがたい。

横顔を見つめていると、私はこの人の為に存在したい、片時も離れたくないって思ってしまう。

大好き過ぎて日に日に辛くなってきた。


けど、少し先の未来には彼がまだそばにいてくれていると信じて明日を過ごそう。

彼の幸せを一番大切に考えられる私でいよう。

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