奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

方向転換

もう「雪、おはよう」のメールもなくなった。

私の手を握って見つめるあの仕草もなくなった。

この世の終わりみたいな気分なるけど、してくれない事より、してくれている事を考えよう。


メールは愛の言葉を伝える手段ではなく、連絡ツールと考えよう。

メールは激減したけど、毎日電話はしてくれる。

エッチ目的じゃなくても、会いに来てくれた。

意地悪しないでってお願いすると、意地悪じゃなくて、いじってただけ。

意地悪と感じさせていたなら、いじり過ぎてるね、ごめんね と謝ってくれた。


まだまだしてくれる事はいっぱいあるから、まだ大丈夫って思おう。

私に出来る事は少ないんだから、これ位は努力して思い込もう。


だって先に好きになったのは彼の方なんだし、

私には足枷なんかついてないんだし。


好きだなんて言ってくれないけど、行動で示してくれているし、会えばニコニコしてるし、私の機嫌が落ちていると、探り探りあげてくれてるし。

だけど、また土日がやってくる。

寂しくならない対策練り直そう。


私が男だったら、1人で釣りにでも行くんだけどな。

ってか、釣りしたーい!!!

女1人で釣りしてる人っているのかな。

いくらの私でもちょっと無理かな(笑)

戦術

私は彼が起きる時間にやっと安心して眠りはじめます。

だって、彼の隣で奥さんが寝ているんだと思うと気が気じゃなくって。

かと言って起きていたからって、どうしようもないんだけど。

そんな番人生活していると1番困るのは睡眠不足。

朝5時に彼は起きます。

私は朝5時に寝はじめます。

7時位に出勤の為に家を出る彼は、いの一番に電話を掛けて来てくれます。

出ない時もあるんだけど、出ても何言ってるか意味不明な位寝ぼけていると、早々に切られちゃいます。←だったら掛けてくんな〜!とは思わない不思議。


今日もそんな1日の開始だったのですが、日中も移動の度に細切れに電話をくれるので、オチオチ寝れないわけで...


朝10時位の2回目の電話は出ず。

後で気づくと「起きろ〜〜」とメールも入ってた。

13時の3回目の電話でやっと起きた私。

15時の4回目の電話の頃は、私は病院にいました。


どこにいるの?と彼。


どうやら私の家の近所まで来てくれていたみたい。

「お茶でもどう?」と。


リハビリ終わらせ急いで指定されたファミレスに向かうと、パソコン開けて仕事してる。


聞いてみると、本当はランチに誘おうとしていたみたい。

でも電話出ないから、社員食堂で食べたわと。


うーむ。最近よく入れ違う私達。

でも、ちゃんとエッチ目的なだけじゃなくて会いに来てくれた。

たった一時間だけど、顔見に来てくれた。


でも....なんか違う。

なんだろう?

私のペースは全然変わらなくて、1人テンション上がりまくってるのに、最近の彼は私に慣れすぎて扱いが雑になってきたように感じる。

やっぱり好き好き言い過ぎると、安心感与えすぎてしまうのかも。

なんか、なんとなく上からな感じもする。

仕事中だからかな?


絶対にセフレとかには成り下がりたくない。

単なる二号さんとかも嫌だ。

きちんと愛されていないと、やってらんない。


浮気みたいな、浮ついた気持ちじゃなくて

本腰入れた本気しか受け入れられない。


たった1時間だったけど、会えた事には感謝だけど、私は不安になって帰ってきた。


「奥さんの事、嫌いじゃないって言ってたけど、私に対してもいつかそんな事言い出しそうで怖いよ」と、心境を吐露すると、

「え?俺そんな事言ってた?」だと。


具体的にどんな感情なの?と聞いてみると、

「確実に好きではなくなってきている。嫌いじゃないってより、嫌いな部分がどんどん増えていってる感じ」


そっか....。


「昔はここがいいなって思っていた部分が時が経つにつれて、嫌いな部分に変化して行ったりもしてる」

って、それコワ〜〜〜〜っ。

気持ちを、縛り付ける事やコントロールは出来ないけど、好きな部分が嫌いになるとか、なす術ない。

お互い様だけど。


私は、別れてから後悔される女。

でも目指さないといけないのは、絶対に手離したくない女。

これって似ているようだけど、天と地程違うね。


たまには、急なデートのお誘い断わってみようかな。

たまには、エッチも断わってみようかな。

毎日会いたいし、会えば抱かれたくなるから難しいけど。こんな風に戦術は考えないといけないって、悪い未来しかイメージ出来ないな。

インミテーション

ずっと行きたかった、カウンターだけの揚げたて天ぷら食べさせてくれるお店。

いつも行列で、入れないから予約して行ったのに拍子抜けする位にガラガラ(笑)

私達で、貸切状態。

なぜ?


2人とも割とグルメで、2人ともちゃんと調べる派。

だから、2人で決めるお店は大当たりばっかり✨

天つゆだけでなく、塩だけでも5種類も用意されてる。

ここのお店も、彼はすごく気に入ったみたいで、食べるだけでなく、積極的にカウンターの女将に話しかけてる。

次回は夜、行けたらいいな❤️


大満足ランチの後は暗黙のうちにいつものホテルに。

まだまだ心はフルオープンでない。

ソファーで、何気ない会話をしていると急に抱きしめられた。

イヤイヤする私を制して、抱きしめられるってより抱きついて来た?


そして、フゥ〜〜〜〜って彼の長いため息。


「落ち着く。....ごめんね。先週忙しくって会えなくって。こうしてギュってしたかった。逢えて嬉しい」って抱きしめられたまま、言われた。

私の気持ちとか意思とか、関係なく言いたいから言うって気持ちが伝わって来た。


一緒にお風呂に入るつもりが、そのまま押し倒されて、あっと言う間に....

いや、あかん!身体でなんか誤魔化されない!

いやや!って言ってるのに、

「我慢できないよ。挿れたい!」って懇願。

ダメって言ってるのに、一突きで私陥落。


うぅん。守りが弱すぎる。


このままフィニッシュしそうな彼と、繋がりながら相談し、一旦落ち着こうと2人してお風呂へ。


私は彼の身体を洗ってあげるのが好き。

ソープ嬢みたいだけど(笑)

でもなんかお殿様扱いを素直にしてあげられる感じが好き。

彼は、こんな事させて...と遠慮気味だけど、表情はとっても嬉しそう。

こんな事誰もしてくれた事ないよ?!と毎回嬉しそうに言ってくれる。

湯舟に浸かると、足裏マッサージ。


突発性難聴で両耳の聴力失いかけて、障害者になりかけた私が、東洋医学に頼り整体で治して貰ってから、少し勉強してツボが少しわかるんですよね〜〜。

(左耳は復活、右は人の半分程度しか聴力ないんですがね。それでも奇跡)


彼に初めて足裏マッサージしてあげたら、めちゃくちゃ感動してくれた。

人の足裏なんか触りたくないのが、普通なのにマッサージしてくれて俺の汚い足を...ってびっくりしたって言われてから、欠かさずしています。


それからベッドに移動して、シテ寝てシテ。


そろそろ帰宅準備を始めた彼に猛烈抗議。

履いてた靴下、ひっぱり脱がして、あっちにポーイ!

身動き取れないように彼の膝の上に向かい合うように座り、こんなお籠りデートばっかりは嫌だ!

どっか連れてけ!

そんなに家族が大事か!こんなに引き止める私より、家族が大事なんか〜〜、このヤロー👊と、ウダウダ。


そんな私をニコニコしながら、見ている彼。

何笑ってるんよ!!!って怒ると、

「面白いな〜〜、可愛いな〜〜って」


本気で愚痴っても、彼のコントロールはやっぱり有能。

私の戦闘能力を完全に萎えさせる。


「あなた、いつか私に振られるんだよ?それ理解してる??」と聞いて見ても、

「悪いけど、そんな不安1mmもない。すっごい愛情表現してくれてるじゃん!!どうやっても不安要素ないんだけど」って言われた。

自惚れんなヨ〜。割とマジだぞ。


「来週の誕生日、ちゃんと考えてるからね。晩ご飯一緒に食べてお祝いしよう」って。


あ....私、誕生日だったんだ。


何食べたい?って聞かれ「キャンプ‼️」って言うと、「キャンプした事ないんやろ?やった事ない2人がキャンプして、うまく行くと思うんか?」って、またもや大爆笑された😣


これまた割と本気のおねだりだったのに。

キャンプしながら釣り....したかった💦

で、その場で釣った魚を捌いて刺身で食べさせてあげたかったのに...


帰宅後、

「やっぱり雪といると癒されるわ〜〜」と受信。

じゃあずっと一緒にいてよ。

死ぬまで天国モードにしてあげるよ

って言いたかったけど、飲み込む。


段々日焼けして、結婚指輪の跡がハッキリくっきりになって来てるの見えてしまいイヤなんだもん。


どこに行っても、「奥さんよばわり」されて超不快だから、何代前の彼に貰ったかわからない指輪を左手の薬指にわざとつけて、奥さん呼ばわりされても仕方ないと自分を納得させてる私とは雲泥の差。


生まれ変わったらじゃなくて、やっぱりこの世でも一緒になりたいと願ってしまうダメな私。

早くお子達、成人して。

そしたら、1cm位は彼もナニカを考えてくれるのかもと期待しちゃう....な。