奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

別れ道

「どこにも出掛けたくない気分....」と、メールすると


「俺とのランチも無理な感じ?」と返信アリ。


え?!

行くに決まってる😆

慌てて着替えて、まず病院へ。

3時間待ち💦


13時以降なら大丈夫だよ と送ると、電話かかってきた。


「仕事の都合で12:30までしか無理」だそう。

残念、無念。


まぁでも、彼とは恋人だ?

今日会えなくても、また会える。

そんな事で一喜一憂しても仕方ない。

そう思える。


元婚約者からデートキャンセルされた日には、暴れ倒していた記憶が。

毎回、戦争にでも行く前に会う最後のデート位の気持ちで会ってた。

次いつ会えるかわからないから....

早くて翌週、会えなくなると1ヶ月とか3ヶ月とか半年とか一年後になるから。

後から暴露された話では3ヶ月以上開いている時は、「女になっていた時期」だそうです。


彼は不定期で女になり、男と逢瀬していたそうです。

女になってしまうと完全に頭の中は彼氏の彼氏の事でいっぱいになり、私の事は考えなかったそうです。


女装して、旅行も行ったりしていたそうです。

桜も女装して見に行って、帰りに彼氏の家に行ってキスをいっぱいしたそうです。下半身に。


それまでLGBTとか、何とも思わなかったのに、今ではゲイ、バイは受け入れられません。

イメージがどうしても、元彼と関連づけられ完全にトラウマです。


元彼は私に女装癖と、男性と付き合っていた事がバレた時は死にたいと言っていたけど、

途中から「俺の女装姿を一回見てくれ!話はそれからだ」位の勢いとなりました。

女装を受け入れて欲しい彼と、絶対に受け入れられない私と、鉾盾状態。


おじさんの女装姿なんか誰が見たいねん!

綺麗な若くて可愛らしい男の子ならまだしも、青髭うっすらの、シミいっぱいのどこにでもいる日本のおっさんヤゾ!


想像しただけでも、キモイのに土下座の勢いで何度もお願いされたけど、見たら何もかも終わるし、自分の中の許容範囲を余裕で超越していたので、最後まで見ることなく別れました。


女装して私と一緒にショッピングに行って、私に抱かれたかったみたいです。


おぞましい....


自分の中で、世界一男らしいと思っていた存在が...です。

もう本当にこの世の終わりかと思いました。


一応、毎回中出しの子作りもしていたのに実は女性ホルモンも飲んでいたようです。

こんな無責任な事を何の相談もなくよく出来たなと。


女を抱くのが難しい と言っていたけど、私の事はどれだけ欲したか。

男とする時は、奉仕するばかりで自分のは触られてもいないって言ってたから、もしかしてその溜まった性欲のはけ口が私だったのかなと。

普通の人の何倍も性欲が強く、ところ構わず発情しまくってたんですけどね。


彼と元彼は職場が同じなので、未だによく元彼の事が話題にあがります。

彼にとっても、かなりの衝撃だったようで、やはり彼も「まさかあの人が?」な感想で、「さすがに見抜けない」と言われています。


人の内面って本当にわからない。

色んな人がいてるよ...とは思っているけども、この事があってから、痴情のもつれから人を殺してしまう気持ちすら理解できるようにもなってしまいました。

私は蚊すら殺せない人間だったハズなのに。



女としての自信、将来への希望、仕事を一気に全部失ってしまい、残っていたのが病気と絶望しかないと気付いた時に、お金が尽きたら死のうと計画していました。

そう決めると別に何も怖くないし、失う物がない人間の精神状態ってホント酷いです(笑)


怒鳴った事なんかない人間が、通行のマナーで入れ墨入った見るからにチンピラの兄ちゃんに喧嘩売った位です(笑)

刺せるもんなら刺してって脳内でした。



そんな私が、彼のお誘いを受け食事に行き、彼を好きになり、彼に抱かれ、彼に甘え、彼を求めてるんだもん。

おばあちゃんになった時に、彼は横にいてくれるのかな?とモードが天国なんだもん。


誰よりも大好きで大切な存在。

彼を守っていきたいし、幸せにしてあげたい。

こんな風に誰かを守りたいって思えたのは、犬以外初めてかも。

私も確かに彼に大事にされ、守って貰えてると感じます。



もうないよね...

彼がまたゲイかバイって可能性...

誘導尋問

彼が有休を取ってくれたので朝8時からスタート。


ここ数日、私のメンタルが不安定となり彼に構っていられず、電話もメールの返事もきっと私は塩対応していた。

車の中でも、いつもなら自分から甘えまくりだったのに、今日は自分からはいけない。

彼が手を差し伸べてきた時に限り、応えるように手を繋ぐ。

そんな私とは正反対で今日は彼がすごく甘えてくる。


常に手を繋ぎたがり、運転中なのに腰に手を回そうとしたり、頭にキスもいっぱいしてくる。


うなぎで有名な街に連れて行ってくれて、早めのランチ。

お腹がはちきれる程、うなぎ堪能。


そこから伊勢神宮へ。

内宮、下宮を周る時間まではなかった。

周るなら、どっちも周らないと神様に失礼だそうなので、おかげ横丁をぶーらぶら。

歩き食べをするつもりが、思いの外うなぎパンチが効いていて、ほとんど食べられず。



マンボウって食べられるんだ!

気になったけど、無難なホタテ串をシェア。


お日様の日差しを浴びながら、手を繋いで歩けた事でエネルギーが満たされたのか、ただ歩いているだけなのに、心が軽くなってきたのを感じる。

彼と並んで歩くだけでも、世界が色鮮やかに見えちまう私は幸せもん。

不安が全部消える。

人が沢山いるのに、2人きりの世界にいるみたい。

いつまでもこんな時間が続けばいいのに....


帰り道、彼に聞いてみた。

もし奥さんが浮気していたらどう思う?と。

かなりヘビーな質問。

前から聞いてみたかった。

「ムカつくかも」と。

当たり前の言葉に落ち込む。

ムカつくってのは、相手に対し気持ちがある証拠。破綻しているとムカつきもしないってのが、私が思うところ。


落ち込む私をみて、撤回するように「でも実際されたら、よっし!と喜ぶかもしれないし、ムカつくかもやけど、嫉妬はないよ」と。

要するに、「気が悪くなる、何してるんや」って気持ちだそう。

浮気する時間あるなら家の事してって感じなのかな。勝手な想像だけど。

自分がしている事は棚にあげて言いたい放題。


もし奥さんがあなたの望む全てを満たしだしたら貴方も応えるの?って「そうだね」と言えるハズのない質問を続ける。


「冷めた気持ちは戻らないよ」と、誘導尋問のような私が求めている答えを強制的に引き出す。


無理やり言わせている事を解っているから、私も結局全然満たされず無口になる。

そんな理不尽な私にさえ彼は優しく笑ってやり過ごし、包んでくれる。

片時も手を離そうとしない。

嫌がらせで痛いと小さな悲鳴をあげる位、力をこめて握ってみても、笑いながら手の甲にキスしてくれる。


帰り道「ホテル寄っていい?」と聞いてきた。

まだまだ心が硬くなったままだけど、真っ直ぐ帰すのも癪だったので部屋に入る事に。


シャワーを浴びなくても彼は平気で私を舐めつくす。私はそれが嫌だ。

いつも私がいいよと合図すると、彼がお風呂に入ってくるのに、今日は待ちきれなかったようで合流してきた。


私が、愛でてあげるからバスタブの淵に座るように促したのに、「俺がしてあげる」と、いきなり抱き上げ私をバスタブの淵に座らせ、強制的に脚を開けられた。

あっと言う間の出来事で、抵抗する間もなく私の真ん中に彼の舌が入り込む。

嫌だイヤだと抵抗しても、身体は彼を求めたようで気付くと、繋がっていた。

でも....なんだか、いつもと違う。まだ私の身体が彼を許していない気がする。


そう思っていると、「ベッド行こう」と急かすように促された。

濡れた身体を丁寧に拭く間も惜しみベッドへ。


いつものコトが始まったけど、やっぱり私はどこか冷静。反面彼の反応はすこぶる敏感で可笑しい。

「雪の中、なんでこんなに気持ちいいの?」と何度も言ってくる彼に意地悪したくて、引っこ抜いた。

そして愛でてあげると、本気で達してしまいそうになったようで、強引に私を抱いた。

程なくして、その瞬間に「なんで〜?今日気持ち良すぎるヨ〜」と叫びながら果てた姿に私は大爆笑。

なんか可愛くて♡


体液を出しながらそんな叫び声....あかん、可愛すぎるや♡


「雪、やっぱり今日俺おかしい...見て、コレ」って見せられた元気のない息子さん。

いつもなら2回目すぐ出来るのに、反応ないです...と困り顔にまた萌える♡


でも疲れた私はウトウトと。

今日は時間が3時間しかない。

少しすると帰り支度始める為にか、彼が部屋中の電気を点け始める。


と思ったら、「雪の身体、全部見せて」と言い終わらない内に私の身体の間に入り込む彼。

恥ずかしくて顔から火が出そうだった。

彼が私を食べ始めた。

脳が痺れそうな快感が支配しはじめた。また気付いたら彼と重なっていた。


3時間は滞在出来るって言っていたのに、結局2時間でチェックアウト。

3時間でも短い...最低でも5時間希望の私は

2時間でなんかチェックアウトした経験がなく、淋しさマックスになりそうな気持ちを抑えつけた。

だって有休取ってくれたし、夜ご飯もおかげ横丁で一緒に買ったお寿司も食べれたし、お疲れ気味な彼を早く帰してあげないとと切り替え。


帰り道、今日の交わりは5割増しで気持ち良かったと言われた。

デートが楽しすぎたせいかな?と。

そんな風に言われると、全部許してまた会いたくなる。


彼を送り届け、帰宅した頃には日付け変わってた。

もう会いたい。

どこに行っても帰り道も同じで帰る先も同じで、朝目覚める時も、夜眠る時も一緒な彼女が羨ましくてたまらない。

昨日少し無理したからか、身体が痛む。

私の身体なのに、言う事聞いてくれなくて辛くて薬飲んだ。



法事の集まりの時に、「雪、子供まだか?」とわざとでっかい声で茶化すように聞いてきた従兄弟。

離婚後未だに独身なのを知っているので、ウケ狙いでわざとだ。

私が言い返すより早くに隣にいた母が

「あんたのとこは?」と意地悪な事を叫んだ。

その従兄弟の所も、子供が出来なかった組。

先制の従兄弟、撃沈。


その後も、破談になった事が話題になったりと神経が擦り減る時間だったのは間違いない。

彼には詳しくは話していないけど、多分親戚の集まりで必然的にそんな話になるのが、解っていたようで、メンタル気遣うメールが朝に届いてた。


実際、昨日の夜は眠れなくてモヤモヤして、落ち込んでしまった。


安定剤と、痛み止めのとても強いのの飲み合わせがマズかったのか、起き上がれなくなり

今日は彼から着信3回もあったのに寝てしまっていたみたいで、スルー。



夕方になり掛け直すも、薬の飲んだ量だけ聞かれ、特に飲んだ理由も聞かれなかった。

でも言わなくても解っていてくれてたいみたいで、特に話す事なんてないのに、ずーっと電話を切らずにいてくれた。

話が少しでも気持ちが落ちそうな話題に行きそうになると、うまーく話をそらしてくれているのが解ったから彼なりに寄り添おうとしてくれているんだな〜と感じた。


やはり翌朝も、いつもは聞かれる事がないのに

「昨日も薬飲んだの?」と聞かれた。

飲んだ事を伝えると「なるほどね〜」と、意味深に呟かれた。


こんな風に落ちてちゃダメだ。


でも薬が効いているみたいで、いつものハイテンション好き好きビームも出ないし、会いたくてたまらない病も発病しない。


彼は今週中に有休を取ろうとしてくれている。

朝から晩まで一緒にいてくれるそう。

なのに私ってば、

「1日家でゆっくりしたら?疲れたまってるでしょ?」と今までの私からしたらあり得ない提案をしてしまった。

言ってから、しまった....と思った。

案の定、「え?そうなの....?どうしたの?」とびっくりしてる。

私自身もびっくりしてるけど。



とは言っても、彼は私の感情の浮き沈みなんかに左右されない強い男だ。

気分にムラがなく、常に安定していてポジティブな人。

その強さに私は強く惹かれたわけだけど。

今日のびっくり発言にも全然怯まず、夜には

「次のデートの為に今日は早く寝るね」とメールが届いた。


ん〜〜....顔を見たら私も元気出るかな。


彼が行きたがっている次のデートの場所は、実は元旦那との思い出の場所。

発作が出ないように祈るしかない。

上書き保存出来るのは彼だけだから、きっと大丈夫!