奇跡の軌跡

恋に落ちてしまった私の物語 / 私だけが独身

同化

手を繋ぐと、自分の手がどこまでかわからなくなる感覚を伝えると彼からもこんな感想が。


「手を繋いでいるんじゃなくて、どこまで繋がってる?って感じてた。」


「何度も左手を確認してしまう。あれ?繋いでる?どこまで俺の手?」って。


不思議だ。


昨日、とても苦しくなってダウン。

幸せのピークな感じがして、死にたくなった。

手首めっちゃ切りたい衝動に。

自分でもわけわからん。

不安定すぎて、自分に引く。


こんなに、ニコイチな感じでも結婚とかしたら、やっぱり冷める日がくるのかな。

お互いがお互いを大切に出来ない日が来るのかな。


彼と結婚したかったな....

彼の子を産みたかったな...


2つとも絶対に叶わないケドね。

泣いた日

会える予定なかったのに、彼から電話があり夕方少し時間が作れそう...


会いたい。飛んで行きたくなる。


軽くお茶する?ファミレスでも行こっか?と誘ってくれたけど、コンビニで大好きな紅茶買って、おにぎり買う私を見て、「ファミレス絶対行く気ないやん」って微笑む彼。


ないよ!隣に座っていいなら行くけど。


コンビニの駐車場で、「ハイ、これ!家に掛けておいて」って、紙袋を渡された。

家に掛ける??

「プレゼント?え?何狙い?」と聞くと、「身体狙い!」ってニヤけた顔の彼。

私はおにぎり食べながら、中身を考えた。

「家に掛けるって事は...のれん???」

「俺はデパートにのれん買いに行ったと思うんか?」と笑う彼。


ん?掛ける?カーテン?

わからん....


車を走らせながら、開封許可があったので、開けてみた。

デパートの紙袋の中には....

えっ?

「4℃」って書いた紙袋が入ってた。

意味がわからなくなって、彼の顔を見てみてもアクションなし。

4℃ってジュエリーだよね?

なんで?

ってか、本当にアクセサリー?びっくり箱?

箱を開けるまで、自分の身に何が起きているのかわからなくなり、もしアクセサリーだとしても、なんで?

段々無口になっていく私。


箱をあけると、ネックレスが入っていた。

とても可愛いいネックレスが。

誰にプレゼント?まだ意味がわかんない。


「なんで?」


「前に俺がネックレスとかしないの?って聞いたタイミングで、元彼から貰ったネックレスがはじけてバラバラになったって言ってたでしょ?掛けるスペースが空いたなら、そこに掛けて欲しいなって思って」


ありがとうって言わないといけないのに、驚き過ぎて、言葉が出ない。

ありがとうって言葉が簡単過ぎて出ない。


ずっと眺めて、色んな感情を自分で確かめてた。

声を出したらわ〜〜って泣いちゃいそうで。

なんで?どうして?


私が想像もしない事が今起きてる。

本当に愛されてるの実感した。


全然お礼の言葉が出てこない。びっくりしすぎた。

言葉に出来ない分、手を繋いで、腕を絡めてじっとしてた。


車を停めて、キスした。


「何狙いよー?って聞いてたね」って笑われた。ホントだよ。こんなサプライズだなんて思ってなかったから、軽いジョークが痛すぎる。


愛しいが止められない。

もうダメだよ。

2人で逃げたくなる。


帰り道。

「もし独身だったら、私と結婚してた?」

って聞いてみたら、一瞬の間を置く事なく、珍しく私を直視して

「間違いなく絶対にしてる。」と答えてくれた。カッコつけるとか、いいように言おうとしてるんじゃなく、本心だ。


1人の帰り道、自分に起きた奇跡を考えていると涙が止まらなくなった。

自殺考えていた私を、こんなに大切に思っていてくれる人がいた。

こんなに優しく愛してくれる人がいた。

嬉しくて、めっちゃ泣いた。

彼の前では絶対に泣かないでおこうと決めてたから、1人になって我慢してた糸が切れたみたいに、涙が止まらなくなった。


と、絶妙なタイミングで彼から着信。

有難うって言おうとしたら、余計に泣けて言葉にならん。そんな自分に腹が立つ。

あざといよなー、ワタシ。

そんなつもりはまるでないけど。

突然泣いている私に、電話越しの彼がオロオロしてる。


家に帰ってもまだ涙が止まらなくて大変な顔になってる。


彼は私に一番最後は何て言うのかな。

お互い手を離す日って本当にあるのかな。


意識

薬のせいで、意識飛んでた。

とんでもなく寝てた。

悲しみも苦しみもその間吹っ飛んでた。


眠りに陥る直前まで、彼は私にメッセージを送ってくれる。

隣に奥さん寝ているハズなのに。

もう寝ちゃったかな...って思っていたのに、受信をお知らせする音が鳴るととても嬉しい反面、罪悪感でいっぱいになり、死にたくなる。

昨日もソレだった。


朝からメッセージ返信も着信も気付かず返せなかった私を彼はとても心配してくれていた。

普段なら眠っている時間含めても5時間とあかずにやり取りしているから、途切れると途端に不安に襲われたのかも。

気付けるように、着信音とかもマックスにしていたのに、まるで意識なかった。


しかも一回は電話に出たらしい。

全然覚えてない。

朦朧としていたそうで、「眠たいから寝るね」とか何とか言っていたらしい。


夜の電話で少し聞いてみた。

「バレたら怖いと思わないの?」

「絶対バレない自信があるとか、バレたらどうしようとか、そんな事は考えた事ない。怖いとかも思わないな〜。」

「家でもそんなに喋るの?それとも私の存在がバランス取って優しく出来てたりする?」

「家では...全く喋らん。全く。」


「もう俺ヤバイわ。どうしてくれるん。こんなに本気にさせて」

「どうするんよ〜、いつか別れられるー?私と」

「別れないよ、絶対に」

って言われてもなー....いつかどっちか取らないとあかん時が必ず来るのに。


不思議で不思議で仕方ない。

こんなしっくり来る人出会った事ない。

してあげたいなとか、一緒に◯◯したいなとかが溢れてあり余る。

気が合うとかのレベル軽く超えてて、プラスとマイナスみたいに引き寄せ合ってる感じ。

体温もとても心地いい。

彼は私の手がしっくりくるって言ってたな。


こんな関係になる前に彼は私の両親とも会ってる。

お土産を渡すのに、実家で待ち合わせした。

その時は全然男を意識してなかったけど、彼は私をいいなと思ってたから、実家に行くのは相当ドキドキしたそう。

いいのかな?って1人考えていたそう。

そりゃそうだね。

母もいい感じの人やね。

「いい人だけど、結婚してるからね。ただの仲良い友達だよ」って説明してたのにな。


慰謝料問題が解決したら、旅行に行きたいな。

貰ったお金で彼とリフレッシュしたい。

それが1番の当て付けになる気がする。

元彼は私に心許す人が出来るのを本当に嫌がっていたのと、未練タラタラなの知ってるしね。


早く会いたいけど、暫く会えなさげ。

我慢しようっと。